進学したいけど普通科高校はハードルが高い
通信制高校に編入しようか迷っている
ずっと自宅にいるのはちょっと嫌だ
通信制高校について、耳にしたことはあるけど馴染みがない…という方も多いのではないでしょうか。
でも触れていますが、私は普通科の高校から通信制高校に編入したことがあります。
編入する前に、いくつかの通信制高校に見学に行き学校を決めました。
通信制と聞くと自宅学習を想像する方が多いかもしれませんが、通信制高校の中には通学しながら一般的な高校のように授業をするところもあります。
通信制高校と似たような高校として「定時制高校」があります。
定時制高校は、昼間の他に夜間に授業を受けることができますが、卒業するのに4年かかるといわれています。
(場合によっては3年で卒業できることもあるようなので、興味がある方は調べてみることをおすすめします)
私の場合、高校を3年間で卒業して通学できる高校を探していたため、通信制高校を選びました。
そして、通信制高校の中でも、通学制の学校に興味を持ち、週に5日通学する通信制高校に通うことに決めました。
見学して自分で選んだ高校とはいえ、通学するという観点から不安が多くあったのを思い出します。
どんな人がいるんだろう
きちんと通えるかな
今回は私のように、通学制の通信制高校に通おうか迷っている方向けに、私の体験談を通してメリット・デメリットを紹介します。
本記事が学校選びの参考となれば幸いです。
【メリット】
①人と交流できる
編入初日、どんな人がいるのかドキドキしていた私ですが、すぐに打ち解けられました。
ひと昔前だったら、
通信制=不良
みたいなイメージがあったかもしれませんが、全くそんなことはありませんでした。
優しくて繊細な子が多かったためか、いじめや仲間外れみたいなことは一切なく、先生方もみんな親切で話しやすかったです。
特に先生は、生徒の気質を分かっているからか、常に目を配ってくれている様子でした。
そのため、勉強について聞きやすく、困ったときは相談をしやすい環境だったと思います。
不登校を経験すると、教師や学校に不信感を抱きやすい方が多いかと思いますが、通信制高校に通ったことで、学校に対するイメージが払拭できました。
ここでの交流が今の私の人との関わり方につながり、非常に大きな影響を与えてくれたものだと思っています。
通学することで得られる交流の輪
②自分の体調に合わせて通学できる
出席日数が足りなくなり編入することになった私ですが、編入してからも体調を崩して学校を休んでしまうことが、たびたびありました。
こんなとき、普通科高校だと単位が足りなくなって留年になっちゃう…
しかし、通信制高校はレポート提出やスクーリングが単位認定の基準となります。
そのため、どんなに欠席日数が多くても、レポートを提出してスクーリングに出席していれば単位がもらえます。
もしスクーリングを欠席してしまっても、後日設定された登校日に登校すれば単位をもらえる仕組みがありました。
柔軟な設定がされていたため、スクーリングが負担になることはありませんでした。
また、私が通っていた高校は、完全在宅コースや週に数回通うコースなど、様々なコースがありました。
通学制がきついと感じたときは、切り替えることも可能だったようです。
学校によるかと思いますが、普通科高校とは違い、自分のペースで単位を取得できるところが、通信制高校のメリットかと思います。
スクーリングの体制や単位の取得方法などを聞いておくと安心かも
③生活リズムが乱れにくい
1日中、家にいると生活リズムが乱れがちになってしまいますよね。
バイトや仕事をしながら在宅型の通信制高校に通うという方法もありますが、外でバイトをすることにハードルを感じる方も多いのではないでしょうか。
私の場合、欠席が多い時期は生活リズムが乱れがちでした。
しかし週5日、自分のペースで学校に通うことで、自然と生活リズムが身に付くようになりました。
また、学校で授業を受けることで、自然と勉強に意識が向くようになりました。
近くに勉強を教えてもえる人がいるというのも心強かったです。
目標を持って、それに向かって行動できたのは、自分に合った学校があったからだと思います。
通学することで規則正しい生活ができる
【デメリット】
①通学制の通信制高校は授業料が高いことがある
これは私が通っていた高校のお話ですが、1年間の学費がかなり高かったと親から聞いています。
(詳細な額は伏せますが、1年間の学費が大学の学費と同じくらいだったと聞きました)
通常の通信制高校は通学授業がないため、普通科高校よりも学費が安いことが多いと聞いています。
また、公立のほうが学費を抑えられるイメージがありますよね。
私の場合、
私立+通信制高校+通学制
ということもあり、通常よりも学費が高くなってしまったことが考えられます。
通学制の通信制高校という選択肢の他に、サポート校がついている通信制高校というものもあります。
こちらの方が若干、学費が抑えられたような気がします。
通信制といっても様々な選択肢があるので、学費でそれぞれの学校を比較するのも1つです。
学校によっては学費が高額になることがある
②難関大学を目指す場合、努力が必要になる
通学制で授業があるといっても基礎レベルの問題が多く、受験対策を完全にサポートできる環境ではありませんでした。
かといって、
通学することが全く受験勉強の役に立たなかったの?
というとそういうわけではなく、授業以外で分からない問題があったら個別で先生に聞きに行っていました。
・分からない問題があったら先生に聞く
・授業以外の勉強時間を確保する
・学校外で模擬テストを受ける
・通信教育講座を受ける
・家庭教師に依頼する
などして、授業以外で受験対策をすることが不可欠かと思います。
ただし、私が通っていた高校は「指定校推薦」や「AO入試」があったので、そのような制度を利用して受験をするのも1つです。
通信制高校を卒業後に専門学校、大学などの進学を目指している場合は、卒業後の進路について確認しておくことも大切になります。
進学を目指す場合、学校の制度や勉強体制を確認しておく
デメリット・メリットを踏まえて選択を
以上が通学制の通信制高校のデメリット・メリットです。
学校により、特色や授業料、システムが異なるため、ネットで調べたり学校見学をしてから決めることをおすすめします。
学校見学に行くだけで、何となく通っている生徒の様子が分かったりしますよ!
みなさまに合った学校が見つかるよう願っております。
では、中学を卒業してからの高校生活の様子を書いています。
通信制高校での生活についても書いているので、ぜひお読みください。
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