なんだかモヤモヤする
イライラするけど理由が分からない
わけも分からず悲しい
日常生活の中で、自分の感情がはっきりせずに困った経験はありませんか?
そんなときに役立つのが「感情のラベリング」というシンプルな方法です。
感情を言葉で表現することで、気持ちが整理され、心が軽くなる効果があります。
この記事では、感情のラベリングの基本的な方法と、日常での活用法をご紹介します。
感情のラベリングとは?
感情のラベリングとは、自分の感じている感情に名前をつけて「ラベルを貼る」ことを指します。
心理学の分野では、感情を認識し、言語化することで、ストレスが軽減される効果があるとされています。
例1
何となく落ち着かない…
感情をラベリングすると…
不安を感じている
例2
ムカムカする!!!
感情をラベリングすると…
怒りが湧いている
例3
胸が締め付けられる…
感情をラベリングすると…
悲しみを感じている
ポイントは、自分の感情を否定せず、そのまま受け止めて言葉にすることです。
感情のラベリングがもたらすメリット
感情のラベリングは、簡単に実施できるうえに、メリットがたくさんあります。
感情を整理できる
感情を名前で表現することで、漠然とした気持ちが整理され、対処しやすくなります。
例えば、「イライラ」だけでなく「疲労感が原因のイライラ」と認識できれば、休息を取るなど具体的な行動が可能になります。
余裕があれば、感情の原因が何か探ってみるのもいいね
感情のコントロールがしやすくなる
感情を言葉にすることで脳が冷静さを取り戻し、衝動的な行動を抑える効果があるとされています。
感情が爆発しそうなときこそ、その感情を言葉にしてみるといいかも
自己理解が深まる
感情のラベリングを続けることで、自分がどのような状況でどんな感情を抱きやすいのか理解が深まります。
これが、
・ストレス要因を事前に避ける
・ポジティブな感情を増やす
ことにつながるかもしれません。
感情のラベリングのやり方
感情をラベリングするための具体的な方法について紹介します。
感情を感じる瞬間をキャッチする
まずは、自分の体や心の反応に気づくことが大切です。
心がざわざわする
息が詰まる感じがする
など、身体感覚をヒントに感情を探ります。
感情に名前をつける
「怒り」「悲しみ」「不安」「喜び」など、シンプルな感情の言葉を使って自分の気持ちを表現します。
具体的な状況に応じて、さらに細かい表現を選んでもOKです。
明日はプレゼンかあ…なんだか落ち着かない気分
不安
楽しいね
ふたりを見ていると、心がぐちゃぐちゃする…
嫉妬
感情の強さを測る
「どれくらいの強さの感情なのか?」を数字で表すと、感情をより具体的に把握できます。
怒りレベル:5/10!!!
悲しみレベル:7/10…
感情を受け入れる
感情をラベル付けした後は、
「そんなふうに感じるのも無理はない」
と受け入れます。
無理にポジティブにしようとせず、感情に寄り添うことが大切です。
日常生活での活用法
感情のラベリングは日常生活で活用することで、ストレス防止に役立ちます。
感情の日記をつける
毎日、感じたことを感情に表し記録することで、自分の感情パターンを把握できます。
このとき、感情の数値も一緒に記録しておきましょう。
仕事が全然進まない…
コミュニケーションに活用
自分の感情をラベリングする習慣がつくと、他人に感情を伝えやすくなります。
遅刻しちゃった
だいぶ遅れて来たのにヘラヘラしてる…今日の約束、楽しみにしてたの自分だけ…?(悲しい)
遅刻されて、ちょっと悲しかった
ごめんね。連絡すればよかったよね…
感情のラベリングを活用するポイント
感情をラベリングする際の、いくつかのポイントをおさえておきましょう。
否定せず、受け入れる
感情に名前をつけることは、自分を責めることではありません。
ポジティブでもネガティブでも、すべての感情を受け入れましょう。
感情を深堀りし過ぎない
感情ラベリングの目的は、感情を言葉にして認識すること。
深く考えすぎると逆に負担になるので、シンプルに進めましょう。
ポジティブな感情もラベリングする
ネガティブな感情をラベリングすることに意識が向きがちですが、ポジティブな感情にも名前を付けてみましょう。
喜びや感謝などの感情も意識して言葉にすることで、幸せを感じやすくなります。
ケーキがおいしい!(喜び)
自分の感情に気づき、それを言葉にする
感情のラベリングは、自分の心と向き合い、心のバランスを保つための強力なツールです。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、続けることで感情をうまく扱えるようになります。
「自分の感情に気づき、言葉にする」――この小さな一歩が、あなたの心を軽くし、より豊かな日常を作る鍵になるかもしれません。
ぜひ試してみてください!
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