些細なことが気になって疲れてしまう
気にしちゃうのは繊細だから?
生きにくさを少しでも改善させたい
気疲れしやすかったり、悩みやすかったりすると
私って繊細?
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は周りの人が気にしていないようなところを気にしてしまうとき
ちょっと繊細になり過ぎてるのかな?
と思ってしまいます。
繊細であることは、相手の気持ちを汲み取ることや、芸術面に役立つことがあり、悪いことではありません。
しかし、その繊細さが日々の生活に負担をかける状態になるのは望ましくないですよね。
今回は
繊細過ぎて生きにくいな…
と感じたとき、試してほしいことを3つ紹介します。
繊細だからこそ感じられる感覚を活かした趣味に没頭
繊細
と一言で言っても様々な「繊細さ」があります。
・音
・周りの空気
・味覚
・共感力
・感情を深く感じ取ることができる
・匂い
など、他にも様々な種類があります。
繊細な部分を上手に趣味に活かすことができると、自己肯定感や自信につながります。
例えば、私の場合
他者に共感し過ぎて疲れてしまう
ことがよくあります。
また、近くにいる人の機嫌が悪かったり、周りの人が悲しんでいたりすると自分も機嫌が悪くなったり悲しくなったりします。
このようなことを感じるのは私だけではないですし、気にし過ぎと言われてしまえばそこまでなのですが、疲れやすい原因だと考えています。
共感できる
ということは悪いことではないですが、周りからの影響を受けすぎてしまうとしんどいですよね。
私は自分のこの特性を、いい意味で活かせるように心理学を勉強するようになりました。
心理学を勉強することで、共感力を仕事に活かせるようになっただけではなく、ストレスの対処法や物事の考え方の視野を広げることができました。
また、ブログでこれまでの経験や知識を発信することで、ストレスや感情の発散にもなっています。
自分の繊細な部分を悪い物と捉えるのではなく、自分の強みとして活用したり趣味に活かして生活できると気持ちが楽になりますよね。
・音に敏感…音楽を極める
・味に敏感…料理を極める
・匂いに敏感…心地のよい香りを追及する
・感受性が強い…詩や小説を書いてみる
など、ぜひ自分の強みを活かした趣味をみつけてみてください。
また、自分が心地よいと思ったモノを追及して発信することが、同じ悩みを持っている方の助けになるかもしれません!
繊細だからこそ感じることを追及したり、発信することが自信につながることも
シングルタスクで悩みを軽減
繊細な方は、刺激に対して敏感であるが故に、マルチタスクをすることで疲れやすくなってしまうといわれています。
ですが、仕事や家庭の状況などによっては
ひとつひとつ丁寧にしていたら、時間が足りなくなってしまう
という方もいらっしゃいますよね。
そんなときは、
好きなことに没頭できる時間
を作ってみましょう。
Peterson Park・ Seligman(2005)の研究からは
「没頭」が「幸せになる3つの方法」の中の1つ
だということが分かっています。
好きなことに没頭している時間は、1つのことに集中している時間なのでシングルタスク状態であると考えることもできるかと思います。
没頭していると、あっという間に時間が過ぎてしまいますよね。
時間を忘れてしまうほど熱中している時には
嫌なことを忘れていられる
と考える方も多いのではないでしょうか。
最近ちょっと疲れているな
というときは敢えて熱中できることに時間を使ってみると、疲れがとれるかもしれません。
また、
嫌なことばかり、ぐるぐると考えている
と気づいたときに
没頭できることに集中
することで、頭の中が切り替えられます。
一旦考えを置いて、しばらくしてみると
まあ、いいや
と思えることもありますよね。
(思えないこともありますが…)
疲れたときは
・シングルタスク
・没頭できること
に意識を向けてみましょう。
1つのことに集中する時間を作る
得意・不得意を特定して環境調整
繊細な方は環境を調整することで、感受性が低い方よりも心理的によい状態で生活できるという研究結果があります。
これは、ある意味、繊細だからこそのメリットともいえるかもしれませんね。
環境調整には
・自分が得意な部分
・自分が苦手な部分
をよく知っておくことが大切になります。
得意な部分を使う機会が多く
苦手な部分を使う機会が少ない環境が望ましい
とされていますが、学校や仕事、家庭の状況から環境を調整することが難しい場合もありますよね。
そんな時は、自分でコントロールできる部分だけ意識的に環境調整することをおすすめします。
例えば
・得意なことから始めてみる
・苦手なことを、得意なことの合間に挟む
など、苦痛に感じる時間をできるだけ和らげたり、得意なことを実感できる時間を意識してみてもいいかもしれません。
もし、学校や職場、家族などに相談できそうであれば、一度お話してみることをおすすめします。
お話することで、自分の状況を分かってもらえたり、環境調整のきっかけになるかもしれません。
環境調整で負担を少なく
繊細さを自分の強みに
今回は「繊細過ぎて生きにくい」と感じる方への対処法について紹介しました。
HSP(High Sensitive Person)という言葉が一般的になり、「敏感過ぎる人」への関心が高まっています。
敏感さの度合いは人によって異なると思いますが、繊細である部分を上手くコントロールして、自分の強みに活かせるといいですよね。
最後に、繊細過ぎて悩むことが多い方におすすめの本を紹介します。
繊細だからこそ傷つきやすい…
そんな方には以下の記事もおすすめです。
参考文献&おすすめの本
本記事を書くにあたって参考にした文献と、繊細さに悩む方におすすめの本です。
福西勇夫(2021)精神科医が語るHSP・心の病と“生きづらさ”「とても敏感な人たちのために」,法研.
HSPについて医学的な視点から考えることができます。
繊細であるがゆえの悩みの事例についても書かれているので、参考になる部分があるかもしれません。
お医者さんの知見から、生きづらさを和らげるコツについても書かれています。
HSPについて、医学的に対応したい
飯村周平(2022)HSPの心理学科学的根拠から理解する「繊細さ」と「生きづらさ」,金子書房.
これまで行われてきた研究の結果やHSPの特徴について書かれています。
HSPの研究は、そう多くはないのですが、これまでの研究から科学的にHSPについて理解することができます。
図やイラストが多いため、読みやすいです。
HSPについて、これまでのデータを通して理解・対応したい
・熊野道子(2011)日本人における幸せへの 3 志向性──快楽・意味・没頭志向性──,心理学研究81,619-624.
・Peterson, C., Park, N., & Seligman, M.E.P. (2005)Orientations to happiness and life satisfaction: The full life versus the empty life, Journal of Happiness Studies6,25-41.
繊細だからこそ傷つきやすい…
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