不登校だった私がおすすめする小説『西の魔女が死んだ』3つの大切なこと

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不登校
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学校に行けず悩んでいる
不登校だった頃の自分を改めて整理したい
心が癒される小説を読みたい

この記事から分かること

梨木香歩:著「西の魔女が死んだ」を元不登校が読んだ感想

私は中学生の頃に不登校を経験し、高校・大学へ進学しましたが、なんとなくずっと

あの時期って自分にとって、どう捉えたらいいんだろう

と釈然としないような、モヤモヤした感情を抱えながら過ごしていました。

不登校だった時期が決して、無駄な時間だったとは思わないけれど、何か意味を見出すのも難しい…

みんな普通に行っていた学校に行けなかった自分って、やっぱり変?

と考えてしまうことも、しばしばありました。

そんな重たい気持ちを抱きながら、大学生活を送っていたときに出会った本が「西の魔女が死んだ」という本です。

この本を読んで、不登校の時期を振り返ることができただけでなく、今の自分に活かせるヒントも見つけることができました。

今回は「西の魔女が死んだ」を読んで感じた3つの大切なこと

について紹介ながら、自身の体験や考えたことを踏まえながら考察しています。

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小説『西の魔女が死んだ』とは

本の紹介

タイトル:西の魔女が死んだ
著者:梨木香歩
新潮文庫(平成13年)

あらすじ

主人公は13歳の少女「まい」。
彼女は中学に入学した年の5月、持病の喘息をきっかけに学校に行けなくなってしまう。
しかし、喘息の発作が起こらなくなっても彼女は学校へ行くことができなかった…

そこで、彼女は母の提案で田舎の祖母の家でしばらく一緒に暮らすこととなる。
祖母と暮らしていく中で、彼女の心が不安定になることもあるが、そこでの暮らしが「まい」にとって自分らしく社会との関りを持つことができるきっかけとなった。

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問題から一時的に離れることの大切さ

解決できない問題があると、つい

早く解決しないと…!

と焦ってしまいがちです。

しかし、この物語では、学校に行けなくなった主人公が学校から一時的に距離を置き、祖母の家で過ごすことになります。

の時間が主人公が「自分らしく社会と関わる」ために、必要不可欠だったのではないかと感じました。

学校に行っていないといっても全ての壁が解消されたわけではなく、主人公なりに「困ったこと」が発生します。

一見、今の現状とは関係ない悩み事でも、深掘りしてみると

  • 自分の性格傾向
  • 人との距離感
  • 状況の捉え方

が関わっていて、悩みの根本は同じだったりすることがあります。

そうすると、真向から解決することが難しい問題も、別の切り口から考えてみると、あっさりと解決することがあるのです。

不登校だった自分の状況に置き換えて考えてみると…

私は、この物語を読んで、「不登校だった期間は、今の自分にとって必要な時間だった」と捉えられるようになりました。

もし、中学生・高校生で不登校になっていたなかったとしても、どこかで壁にぶつかって心身に不調をきたしていたのではないかと思います。

「学校」という壁から一時的に離れて、自分と向き合う時間が作れたことで、

  • 自分と上手に付き合う
  • 嫌なことを軽く受け流す
  • 社会と自己の妥協点

などのコツがつかめて、今に生きていると感じています。

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優しく見守ってくれる存在の大切さ

主人公が生活するうえで、キーパーソンとなるのが「祖母」の存在です。

祖母は、主人公のよき話し相手ですが、決して主人公に首を突っ込み過ぎたりはしません。

ただただ、孫である主人公を優しく見守り続けています。

突き放し過ぎず、干渉し過ぎず…

親であったり、普段一緒に住んでいる家族であると、なかなか難しい距離の取り方のように感じます。

私は、このような祖母の存在がいることで、主人公は安心して外の世界を探索できたり、物事と向き合うことができるのではないかと感じました。

心の中に「西の魔女」祖母の存在を

とはいっても、誰にでも「西の魔女が死んだ」に登場する祖母のような存在がそばにいるわけではありません。

そんな方がそばにいる人のほうが稀なのではないでしょうか。

そして、お子さんがいる親御さんも、そのような存在になりたいと思っていても、難しいのが現状なのではないでしょうか。

そこで私は、「祖母のような考え方」を持てる自分を意識してみるのも1つなのかなと思いました。

  • 物事を達観した考え方
  • 落ち着いた心持ち
  • 優しい気持ちで自分に関わる

自分を大切に、優しく思う気持ちが自分の中に少しでもあると、安心して物事に向き合えるような気がするのです。

とはいっても、そのような気持ちを持って自分と向き合うことも難しいように思うのですが、少しずつ意識していけるといいなと思っています。

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あるがままを受け入れることの大切さ

この物語は、ゆったりと時間が流れる情景が印象的です。

たとえ事件が起こったとしても、焦らず、慌てず、急がず…

祖母は起きたことすべてを、そのまま受け入れています。

このような祖母の姿勢が、感情的になった主人公の心を落ち着けて、やがて社会と自分との折り合いをつけていく過程になっているように感じました。

問題の渦中にいると、「あるがままを受け入れる」ことは、とても難しいように思いますが、それを意識してみると、案外気持ちが楽になることもあります。

ある意味、問題から少し距離を置くことと近い行動なのかもしれません。

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物語の節々に心に刺さる言葉が散りばめられている作品

今回は、「西の魔女が死んだ」を読んで感じた3つのこと

について紹介しました。

この小説は、祖母の一言一言に、深いメッセージを感じ取ることができます。

悩んでいるときや、疲れているときに適当なページを開いて読んでみるだけでも、大きな癒しを与えてくれる作品です。

気になる方は、ぜひ手に取ってみてください!

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