・何もやる気が起きない
・どうして何もできないの?
・何もしないで寝ていたい
無気力の克服方法については不登校経験から学んだ!無気力を克服する3つの方法で紹介しています。
「不登校」と「無気力」は大きく影響し合っているものです。
令和4年度における文部科学省の調査でも、
不登校の小中学生全体のうち、51.8%が不登校の主な理由を「不安や無気力」と回答
という結果が出ています。
それほど、無気力や不安に悩まされている方が多いということですよね。
私も一時期は自宅にいるのに何もできず寝て過ごしていたことがありました。
本記事は、無気力の理由として考えられる3つの理由について、中学校を不登校として過ごした私の体験を通して紹介していきます。
学生の方だけではなく、無気力に悩む全ての方にも当てはめて考えることができるかと思います。
これまで頑張り過ぎてしまった
私自身の要因として、大きな割合を占める理由が
「これまで頑張り過ぎてしまった」
ことだと思っています。
いくら学生でも、ずる休みはしたくないし、なるべく欠席はしたくないと思っていました。
私も不登校になる前は、
なるべく学校は休みたくない…
という気持ちで、少し体調が悪くても、メンタル面でしんどくても登校していました。
しかし、この無理の積み重ねが、ある日突然、心身に不調を及ぼすのです…
2,3日続けて休むと、これまで張りつめていた糸がプツンと切れたように動けなくなりました。
行かなきゃ!
と思っても身体が動かないのです。
それがだんだんと心にまで影響を及ぼし、
何もしたくない…
という状態になりました。
この状態になると、起き上がっていることすらしんどくなり、楽しいと思うことが何なのかさえ分かりません。
ここまでくると、とてもしんどいですよね。
無気力になった時には、無理に頑張り続けようとせずに、まずはこれまでの自分を労わってあげることが大切なのではないかと思います。
無理をし続けると、長くは続きません。
まずはゆっくり休み、
何かしたい!
と思えるまで待ってみるのも1つです。
これまで頑張り続けていたことで、エネルギーが足りなくなっているのかも
学習性無力感
不快な体験をし、努力してもその状況を変えられないことが続くと、諦めのような感覚になり、自分から行動を起こせなくなってしまいます。
このような現象を心理学では「学習性無力感」といいます。
学習性無力感について、私の体験を例に考えてみたものを画像にしてみました。
上記画像の
①不快な体験をする
②不快な状態から逃れようと努力する
③努力しても不快な状態から逃れられない
④諦めの感覚
⑤自分から行動を起こせなくなる
を実体験に当てはめています。
初めは
どうしたら
お腹が痛くなくなるんだろう
と考え、学校を休みます。
しかし、学校を休んでも腹痛は治まりません。
病院に行って薬をもらえば治るかも
と思い通院を始めます。
しかし、通院をして薬を飲み続けていても腹痛は治りませんでした。
人によっては、対処の方法を他に持ち合わせている方もいるかもしれませんが、私の場合、これ以上腹痛の対処のために動くのは
しんどい……
と感じていました。
色々試したけれど状況が変わらないと
仕方ないから耐えるしかないんだ…
と思うようになります。
これは、誰にでも共通して、勉強面・仕事面で起こることもありますし、友人関係・対人関係で起こることもあります。
努力しても苦痛から解放されないことが続くと、何もする気が起きなくなってしまいますよね。
このような時には、何か1つ自分でコントロールできそうな部分があれば、そこを見つけていい方向に動かしてみるといいかもしれません。
私の場合は、当時は気づいていなかったのですが、
・寝ている間
・好きなことをしている間
は腹痛が少し和らいでいたような気がします。
学習性無力感のような状況に陥っているときには、ほとんどの方が自分に対して否定的な感情を持ってしまうと思います。
もし、コントロールできそうな部分が見つからない場合は、無理に頑張ろうとせずに、自分に優しくすることから始めてみましょう。
コントロールできる部分を増やしていくことで、達成できることを増やしてみるのも1つ
周りに対して罪悪感がある
自分に対して後ろめたさがあったとき、自分が楽しいと思えるようなことをしてはいけないような気持ちを持っていたような気がします。
学校を休んでるから
今日は何もしないほうが
いいのかな
やらなきゃいけないことが
できていないのに
好きなことをするのは
よくないかも
そんなことを考えていると、何をしたらいいのか分からなくなり、何もできなくなってしまいました。
学校に行ければ帰ってから
楽しいことに熱中できるけど
学校に行けないから困ってるんだよね
また、学校を休んでいて好きなことをしていると、ずる休みだと思われそうで、なかなか好きなことをしようという気持ちにはなれませんでした。
両親からの圧力があると、余計に好きなことはしにくいですよね。
人間はご褒美(楽しいこと)がないと頑張れない生き物だと思っています。
罪悪感や後ろめたさがあるときには、敢えてご褒美を先にして、頑張れるようになってから頑張る、というのも1つではないでしょうか。
好きなことを極めているうちに、それが将来につながっていくかもしれません。
後ろめたさが活動意欲を妨げてしまうことも
これまでの頑張りを認める
今回は無気力の原因について紹介しました。
⇓では無気力への対処法について掲載しています。
頑張ることは、成長するうえで大切なことです。
しかし、無理をして頑張り続けてしまうと、結果として何もできない状態につながってしまうことがあります。
これまで頑張ってきた自分を認めながら、今後どうしたら無理のない範囲で頑張れるのか、キャパシティを見極めることも必要なのかもしれません。
5.参考文献
令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(2023)https://www.mext.go.jp/content/20231004-mxt_jidou01-100002753_1.pdf
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