自分の気持ちを伝えるのが苦手
思ったことをため込んでしまう
相手に自分の気持ちを伝えたい
言いたいことが言えなくてストレスがたまる
という経験をされた方はいませんか?
ついイライラして険悪な雰囲気にしちゃった
と悩んでいる方もいるかもしれません。
もう少し上手に伝えられる方法があったかもしれないな…と悩んでしまいますよね。
今回は、自分の気持ちを適切に表現するコツについて、アサーションの技法を用いながら説明していきます。
「自分の言いたいことを表現」+「相手が伝えたいことも大切にし理解」しようとするコミュニケーション
まずは自分の気持ちを確認
この仕事もお願いね
はっ、はい…
(もうこれ以上できないよ…)
自分の気持ちを表現する機会が少なくなると、自然と自分の気持ちにも気づきにくくなってしまいます。
自分の気持ちを伝えるためには、「自分がどう思っているか」が分からないと言葉にすることが難しく感じてしまいますよね。
また、反対に反射的に攻撃的な自己主張をしてしまう方についても、「自分がどう思っているのか」を確認する前に言葉が出ている可能性があります。
そのため、気持ちを言葉にする前に
自分がどう思っているのか
確認することが大切です。
「私」はどう思っているのか
確認してみましょう。
(私は)今立て込んでいる仕事がたくさんあるから、新しい仕事はやりたくないな…
「私」を主語にして、今の気持ちを確認する
確認した気持ちを正直に言葉にする(DESC法)
自分の気持ちを確認したら、言葉にしてみましょう。
とはいっても、言葉にして相手に伝えるのは勇気がいりますよね。
怒られたらどうしよう
上手に言える気がしない…
最初から完璧に上手に言おうとしなくても大丈夫です!
アサーションは積み重ねが大事なので、失敗しながら何度もトライしてみましょう。
また、気持ちを表現する際に困ったときはDESC法を使ってみるのも1つです。
(DESC法について以下の記事でも紹介しています)
心理学で解説!良好な人間関係を築くためのコツ4選~思考・会話~
DESC法の「DESC」とは、
Describe(描写する)
Express(説明する)
Suggest(提案する)
Consequences(結果を伝える)
の頭文字を表しています。
(他にも様々な訳し方がありますが、今回は上記に絞らせていただきました)
今、仕事が立て込んでいて…(D)
これ以上新しい仕事に取り組むのは、しんどいです(E)
今の仕事が終わってからお手伝いさせていただきたいです(S)
そのほうが丁寧に仕事が進められると思います(C)
DESC法を使って自分の気持ちを正直に表現する
相手がどう受け止めたかを見届けつつ、自分をほめる
自分の気持ちを伝えたあとに、余裕があれば相手に自分の気持ちが伝わったかどうか見届けることも大切です。
ときには
上手に伝わらなかった
と感じることもあるかもしれません。
そんなときでも、まずは「自分の気持ちを伝えよう」と勇気を出した自分をほめてみましょう。
一歩踏み出した自分をほめる
誰でも自分を表現してよい
今回は相手に伝わりやすく気持ちを表現する方法について、アサーションの技法を用いながら紹介しました。
・年齢差
・上司・部下(先輩・後輩)
・親子
一見、上下関係が生まれてしまいがちな関係でも、みんな等しく自己主張をする権利があります。
相手の主張を大事にすることも大切かもしれませんが、相手の主張を大切にするあまり自分を犠牲にしてしまうのは、自分にとってよくありません。
自分の気持ちを大事にしながら、相手の主張も受け入れるという関係性が築けるといいですよね。
自分もOK
相手もOK
以下に、アサーションについて分かりやすく解説されている本を紹介しているので、気になった方はぜひ手に取ってみてください。
参考文献&おすすめの本
本記事を書くにあたって参考にした本であり、おすすめの本です。
平木典子(2023)マンガでやさしくわかるアサーション,日本能率協会マネジメントセンター.
アサーションについて、大まかな流れがマンガで書かれており、詳しい説明が文章で書かれています。
マンガの部分を読むだけでも、アサーションについて理解することができます。
マンガを読むのが好き
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