子どもが夏休み明けから不登校になった
どうして学校に行けないのか分からない
どうして夏休み明けは不登校が増えるの?
文部科学省(2021)は、不登校児童生徒を対象に夏休み明けの出席状況について調査しています。
この調査の結果から、小学生の4割弱、中学生の約4割が、夏休み明けに「全く学校に行っていない」「ほとんど学校に行っていない」と回答していることが分かりました。
このことから、夏休み明けに登校できなくなる児童生徒がいることは珍しくないということがうかがえます。
そんな私も、高校生の頃、夏休み明けになると登校できなくなる日が増えていきました。
詳しくはこちらの記事で分かります。
【体験談】元不登校のその後…高校進学後の生活・普通高校→通信制高校
今回は夏休み明けに不登校になる理由について、自身の体験談を通して紹介していきます。
不登校全体に当てはまるものではなく、不登校経験者の一例としてお読みいただけますと幸いです。
学校によっては2学期制(前期・後期)や3学期制(1学期・2学期・3学期)など、区分が異なる場合があるかもしれません。
今回紹介しているのは、3学期制での経験談です。
ギリギリの状態で1学期を乗り越えていた
1学期は新しい環境ということもあり、常に気が張っている状態です。
勉強も学校生活も頑張りたい!
そう思いながらも、
・体調が優れない
・勉強についてくのが大変
・体力的にきつい
など、かなり自分にムリをしていたように思います。
私は中学校で不登校だったこともあり
高校はちゃんと登校して、充実した毎日を送りたい!
という気持ちから、
みんなと同じようにできなきゃダメだ!
と思い登校できたり、できなかったり…
1学期は単位が取れるギリギリの出席日数で、なんとか持ちこたえていました。
1学期は辛うじて何とかなったけど2学期から、また同じことが続くのか…
正直言ってしんどい
高校1年生の1学期を終えた時点からこんな状況…
先のことを考えれば考えるほど、憂鬱になっていました。
2学期になってからは、出席日数が足りず単位がとれないほど休むことが増えてしまいました。
1学期をギリギリの状態で乗り越えていた
涼しくなってくると同時に心身の状態が不安定になる
暑い夏が終わって、少しずつ涼しい日が増えてくるとメンタルが不安定になる日が増えていました。
秋になると
・日照時間の減少
・寒暖差によるストレス
・自律神経の乱れ
から、心身の状態が不安定になる方が多いようです。
私も、その1人でした。
夏が終わると何となく憂鬱
お腹が痛い日が増えた
自分ではコントロールできないと感じる心身の不調はとてもつらいものでした。
もともと秋の気候が苦手でしたが、先々の不安も相まって登校することが難しくなっていたように思います。
涼しくなると同時に心身の状態が不安定に
不安な状態から一旦離れると、再び戻ることに強い不安を感じる
夏休み中は学校が休みということもあり、学校がある日と比較すると不安に感じることが少ない毎日を送ることができます。
学校が休みだと自分の体調に合わせて生活できるから安心
腹痛がひどい日やメンタルが不安定な日は、勉強や出席日数を気にせずに、ゆっくり休めます。
しかし、学校が始まると再び勉強や出席日数を気にしながらの「不安な生活」に戻ります。
安心した状況から再び不安の多い環境に戻ることは、ある意味、恐怖を感じることです。
また不安を抱えながら過ごすのか…憂鬱だ
この「不安が強い」状態は、認知行動療法でいう「認知のゆがみ」が関係している可能性もあります。
出来事に対する「認知」「感情」「身体反応」「行動」の4つの側面に注目して、不安を軽減する心理療法
物事の考え方・思考に偏りがあること
スクールカウンセラーなどと相談しながら、不安と上手く付き合っていくのも1つだったのかもしれません。
不安な環境から一旦離れることで、不安が強くなる
夏休み明けは1つのターニングポイント
今回は夏休み明けに不登校になる理由について、自身の不登校経験を踏まえて紹介していきました。
夏休み明けは、学期が変わる学校もあり、1つの切り替え地点です。
やっと新しい環境に慣れてきた…
クラスの雰囲気が分かってきた
と安心できる人が一方で
1学期しんどかった…
まだ2学期か…
と、しんどく感じる人も出てくる時期なのかもしれません。
不登校の理由については、こちらの記事でも紹介しています。
参考文献
文部科学省(2021)不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書,https://www.mext.go.jp/content/20211006-mxt_jidou02-000018318_03.pdf.
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